頭の中の世界を物語にする方法― Project:Aliciaと生成AIの創作論


Yatsutaです。

今回は、Project:Aliciaをどのように作っているのか、そして生成AIをどのように活用しているのかについてお話ししたいと思います。


このブログは、「いつか自分だけの物語を作ってみたい」
「頭の中にある世界を形にしたい」
そんな方へ向けて書いています。


まずは、とにかく書き出してみる

最初にやることはとても単純です。
頭の中に浮かんでいるストーリー、世界観、キャラクター、設定、アイデア。
どんなものでも構いません。
スマホのメモでも紙でもいいので、とにかく書き出してください。
綺麗な文章である必要はありません。
箇条書きでも、一文だけでも十分です。
最初から完成された文章を書こうとすると、ほとんどの人は手が止まってしまいます。
だから最初は好きなように。
あなたの頭の中にある世界は、あなただけが持っている唯一無二のものです。
きっと、それだけで十分価値があります。


時系列を少しだけ整える

書き出したら、次は軽く整理します。

「この出来事は先かな?」

「このキャラクターはいつ登場する?」

そんな程度で大丈夫です。

完璧に時系列を整理できなくても心配はいりません。

ありがたいことに、今の時代にはそれを手伝ってくれるツールがあります。


ここで生成AIを使います

私は主にChatGPT(私はチャッピーと呼んでいます)を使っています。

チャッピーに創作メモを読んでもらい、

・文章の校正

・読みやすい表現への修正

・設定の整理

・不足している説明の提案

などをお願いしています。

ただし、一つだけ注意点があります。

AIはとても優秀だからこそ、ときどき話を組み立てすぎてしまうことがあります。

なので私は、

「元の文章のイメージは残してください」

「8割は元の文章を維持し、残り2割だけ加筆してください」

「設定は変更せず、表現だけ整えてください」

など、なるべく具体的に指示しています。

適当にお願いすると、自分だけの世界が少しずつ別のものになってしまうことがあります。

もちろん、それが新しい発想につながることもあります。

ですが、自分の作品を作るのはあくまで自分です。

ここは結構大切なポイントだと思っています。


好きな作品は遠慮なく伝える

AIは、こちらが情報を渡えるほど理解度が上がります。

なので、

「この作品が好きです」

「こういう世界観に影響を受けています」

「この作品をリスペクトしています」

そんなことも伝えてしまって構いません。

ファンタジーなのか。

SFなのか。

アクションなのか。

それだけでも提案の精度はかなり変わってきます。


AIは作者ではなく相談相手

チャッピーは次の展開や設定の候補を、本当にたくさん提案してくれます。

正直、かなり助かっています(笑)。

でも私は、

物語を0から全部作ってもらうことはしていません。

提案を参考にして、

「じゃあ自分ならどう描くだろう」

と考えながら続きを書きます。

そしてまたチャッピーに読んでもらう。

この繰り返しです。

最初は自分しか理解できなかった世界が、少しずつ他の人にも伝わる物語になっていきます。

頭の中で絡まっていた世界を、一つずつほどいていくような感覚です。

そうして気付けば、大きな物語になっていました。


私の実体験

私はもともと絵を描く人でした。

芸術大学の卒業制作では、

「この作品は何を表現しているのか」

「どんな物語なのか」

を説明する必要がありました。

実は、Project:Aliciaが生まれるきっかけも、この創作活動でした。

私の中では卒業制作で終わったのではなく、

あの時から今までずっと続いている作品なのかもしれません(笑)。

当時は一枚絵を描き、

「この絵にはどんな物語があるんだろう」

と文章にしていました。

ただ、私は絵を描くことは得意でも、物語を書くことは完全な素人でした。

小説やライトノベル、アニメや漫画はたくさん見てきました。

……と言いたいところですが、王道作品は少し天邪鬼なので意外と見ていません(笑)。

それでも、人に伝わる文章を書くことは簡単ではありませんでした。

そんな時に出会ったのが生成AIでした。

AIと一緒に文章を整えていくことで、

一枚絵に込めた世界を、言葉でも説明できるようになりました。

今のProject:Aliciaにも、その経験が大きく生きています。


私が考える生成AIとの付き合い方

生成AIについて、不安を感じる方も多いと思います。

特にイラスト生成AIは、現在でもさまざまな議論があります。

私自身も、その問題が存在していることは理解しています。

ただ一方で、一度動き始めた技術は、もう止めることはできないとも感じています。

ミルクを混ぜたコーヒーを、あとからミルクとコーヒーに戻せないように。

過去に起きた問題も、技術そのものも、今の人類には無かったことにはできません。

だからこそ、大切なのは「拒絶すること」ではなく、「正しく理解して使うこと」だと思っています。

最近では、生成AIで作られたと思われる広告や画像を見かけることも珍しくありません。

創作をしている人ほど気になるかもしれません。

でも世の中の多くの人は、

「交通安全のポスターだな」

「広告なんだな」

そのくらいにしか見ていないことも多いでしょう。

美術館へ足を運ぶ人が限られているように、絵そのものへ強い関心を持つ人は意外と少ないものです。

だからこそ、創作者自身が技術を正しく理解することが大切なのだと思います。


生成AIは創作の敵では無い

「AIを使ってもいいの?」

そう思う方もいるかもしれません。

私の答えは、

はい。創作活動にどんどん活用していいと思います。

ただし、それは「正しく使う」という前提です。

何が問題なのか。

どこに配慮が必要なのか。

そこを理解した上で使えばいい。

私はそう考えています。

自分の作品をAIで校正したからといって、その作品がAIのものになるわけではありません。

物語を考えたのはあなたです。

世界を作ったのもあなたです。

キャラクターを生み出したのもあなたです。

その作品は、間違いなくあなた自身の作品です。

もちろん、最初から最後までAIに丸ごと作ってもらった場合は話が変わってきます。

ですが、AIを「道具」や「相談相手」として使うことまで否定する必要はないと私は思っています。


さいごに

生成AIは、これからも進化し続けます。

イラストだけではなく、

動画も。音楽も。文章も。

きっとさらに発展していくでしょう。だから私は、AIを遠ざけるのではなく、上手に共存しながら創作を続けていきたいと思っています。

以上が、一人の創作活動者として、そして芸術大学で学び、Project:Aliciaを作り続けてきた私自身の経験から生まれた考えです。

この考えが絶対に正しいとは思っていません。

でも、もしこの記事が誰かの背中を少しだけ押せたなら、とても嬉しく思います。

皆さんの創作活動が、これまで以上に豊かなものになることを、心から願っています。

Yatsuta


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